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2009/11/08(Sun)19:52

宮廷画家ゴヤは見た

Category[観た映画] Community[映画★★★★★レビュー]Tag[★★★★☆ ] CM[0]TB[0]

絵を描けるっていいなー。わたしも趣味でもいいから絵を描くの続けようかな。
素人ながらそんなことや、それ以外のこともいろいろ考えちゃいました。
宮廷画家ゴヤは見た」観ました。


レビュー:★★★★☆レビューの星について
宮廷画家ゴヤは見た DVD

三行あらすじ

18世紀スペイン、カトリックの修道士ロレンソは若く美しい娘イネスを異端審問にかける。
彼らをそれぞれモデルに肖像画を描いたことのある宮廷画家ゴヤは、イネスの父に娘を救う手助けを請われる。
時代が移り統治者が変わったころやっと解放された異端者の牢の中で、何があったかをゴヤは知ることとなる。

タイトルからして主人公はゴヤだと思って見始めましたが、終わってみればそうではありませんでした。
主人公はロレンソとイネスの二人であって、ゴヤはタイトルの通り二人を「見ていた」脇役。
無力な傍観者であり、風刺をこめたレポーターです。
時代が変わり、時代が二人を見る目が変わろうとも、二人と会話をして目をみつめ、正しい姿を写しとろうとしてたのがゴヤでした。
この二人の物語はフィクションであっても、在りし日のスペイン王家や侵攻してきたナポレオン軍の姿を描き21世紀の今日にいたるまで保管されたゴヤの「目」は間違いなく事実。
真摯にみたままを残そうとしてきた彼の、画家として生きてきた姿勢をこの映画で伝えています。

拷問を伴う異端審問を題材としているだけに、該当のシーンは見ているのもつらい。
グロテスクな表現がある訳ではないですが、その審問を受けた人々がどれだけいたのかを想像するだけで痛い。
長年牢に閉じ込められ精神に異常をきたした元・少女の痛ましい姿や、保身のために自らの信念をも翻す男の醜い姿。
目を背けたくなるようなシーン・場面が多いんだけども、ラストシーンで鳥肌が立ちました。
ロレンソとイネスの二人が永遠に失ったもの、それと引き換えに得たもの、色々あったけど。
最後に残ったものは信仰でも国家でもなく、愛と呼べる感情だと思いました。
美しくないし報われないし悲しすぎるけれど。

ストーリー以外のことも少し。
映画の題材はキリスト教の異端審問だったけども、ただの宗教批判ではなく、うつろいやすい権勢やそれにより振り回される人々の人生がテーマだと受け取りました。
役者は、ロレンソ役の俳優さんはたぶん初見だと思うのですが「いいもの」とも「わるもの」とも見れる表情がナイス。不気味な変わり身の男ロレンソですが、後半の決意に満ちた顔が真骨頂ですね。
イネス役のナタリー・ポートマンは天使の笑顔と鬼気迫る狂気の二面性がすごすぎる。鳥肌。
しかし彼女は「Vフォー・ヴェンデッタ」でもそうだけど捕まる役が似合うこと……。
ゴヤは画家としてのスタンスを死守しながらも悩み苦しむ「第三者」の姿が印象的でした。
また、映像ワンカットワンカットが油絵から出てきたかのような質感。
ロケ地もスペインの実際の宮殿や当時から残る市街地とのこと。臨場感があります。
「面白い」という評価はしにくいしエンタメ性のある映画だとは思わないですが、作り手の強いメッセージを視聴者に伝えて考えさせるという意味で、印象深い映画です。

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