--/--/--(--)--:--

スポンサーサイト

Category[スポンサー広告]

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2009/10/28(Wed)00:45

リアリズムの宿

Category[観た映画] Community[映画★★★★★レビュー]Tag[★★★★★ ] CM[0]TB[0]

山下敦弘監督シリーズ何弾目か、「リアリズムの宿」観ました。
前にもエントリで書いたけど、わたし山下監督と同学なんです。もちろん学科も違うし学年もかぶってないのですが。
さらに今回の主役の一人がやはり我らが大阪芸術大学で監督の先輩だったという山本浩司さん。実際観てみたら、まさにあの学校でいたよこんな人……!というにおいでいっぱいでした。懐かしい。
もう一人の主演の方は、先日常磐貴子さんと結婚報道がでた長塚圭史さん。珍しく世間の話題にほぼタイムリーな映画のチョイスだったな、自分。


レビュー:★★★★★レビューの星について
リアリズムの宿 【DVD】

三行あらすじ

話が長く続かない程度の顔見知りである青年二人で、さびれた温泉街で急遽始まったのんびり旅行。
真冬の海で荷物を全部流された女性・あっちゃんも混じり、何をする訳でもなく旅は続く。
笑ったり吐いたり若干険悪になったりしながら、最初はぎこちなかった二人は旅の最後にちょっとだけ変わっていく。

とんでもなくしっかりと王道な青春映画です。
「雰囲気に酔い雰囲気で笑う雰囲気を楽しむ」類の映画かなぁと思っていたのですが、若者の思考回路と行動と悪癖を見事にトレースして、こそばゆい青春の姿を見せてくれます。

まず駆け出しの映画監督と脚本家の二人が主役なわけですが、キャラクターの性格づけがすごい。
映画監督:木下は映画談義でも考え深げなことをいうけど的外れだったり、女の子に恋愛の話をしてみるときにいきなり「欲望と感情がうんぬん」とか言い出した割に要領えなかったり。わりあい人見知りで、知らない人に話しかけられたときでも答えるのはたいてい坪井のほう。童貞。
脚本家:坪井は六年同棲した彼女と別れたて。木下に比べると社交性がある。多分義理堅く、友人も多そう。(約束を反古にした友人・船木ともしょっちゅう連絡をとっていたので)
この木下のキャラがやばい。
うちの大学にまさにこんな人いたよ……!知らないけどきっといたよ!そんな情景が見える!
見事に頭でっかちで、彼の中にあるだろう「こうありたい自分」に現実の自分が追いついてないような彼。
当時の私自身を振り返っても思うんだけど、それこそ芸術(この場合は映画ですが)の道に入り始めてまもない学生もしくは駆け出しのときによく見かけたタイプなんですよ。全国津々浦々の芸大美大に数万人はいるんじゃなかろうか。
山下監督や同学の山本浩司が在学中の、同窓生や彼ら自身がみえるような気がします。ていうか明らかに山下組周辺にモデルがいるような気さえする。

もちろん忘れちゃいけないのが謎の女性・あっちゃん。
物語終盤で彼女が二人についたささやかな嘘がばれるわけですが、そのときの彼女の反応がまたいい。
そっと目を合わせて、軽く手をあげる。
結局なぜ彼女が海にいたのかは明かされないのだけど、二人と過ごした時間は彼女にとっても悪いものじゃなかったんだな。と分かるような気がしてとても好きなシーンです。
尾野真千子さんかわいいわ。

とまあキャラクターのリアクションや発言がとことんリアルなので、気まずい空気が流れるシーンではみてる方がいたたまれない。
しかもそんなシーンが多い。友人の家にお邪魔したけど友人なかなか帰ってこなくて居心地激しくわるいぜ……みたいな気まずさが大なり小なり続きます。特典映像のインタビューでもいってたけど、監督はどれだけ気まずいシーンの引出しがあるのかと。
ああ、もう、ばか!と言いたくなるような『若干変わり者』ぞろいの気まずいシーンを見ているだけで笑えます。監督が登場人物の彼らをいとおしげに見る視線です。

そんな感じで登場人物達と一緒にゆるく笑って、話を聞いて、ちょっと疲れてきた旅の最後。
とくに何があるわけでもないのに確かに距離が縮まっている、その終わり方がリアリティある青春だなと思います。

Comment

  1. ただいま「非公開コメント」は受け付けていません。ご了承ください。

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Information

Archives

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。