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2009/10/12(Mon)01:27

ユメ十夜

Category[観た映画] Community[映画★★★★★レビュー]Tag[★★☆☆☆ ] CM[0]TB[1]

例によってひいきの山下敦弘監督が参加しているということで、タイトルだけは公開当時からチェックしていた「ユメ十夜」観ました。
ちなみにわたしは原作(青空文庫へリンク)は第一夜しか読んだことがありません。そしてわたしの星の数はいつもの基準だと二つですが、原作を知っている人からすると受け取り方も全く違うんだろうと思います。


レビュー:★★☆☆☆レビューの星について
ユメ十夜

三行あらすじ(もうあらすじでもなんでもない)

夏目漱石が「100年たってやっと理解されるかどうか」と書き遺した作品「夢十夜」の執筆から、100年を迎える2006年。
邦画の巨匠や新鋭とよばれる10名の監督が集い、実はかなり豪華な役者陣とともに「10個の夢」を描く。
それぞれの描く夢、それぞれの描く漱石の姿に刮目必至。

オムニバスなので作風が監督によって全く違うのは想定内。むしろ多分それがウリ。
ですが、それ以上に良くも悪くも「聞いてないよ!」ってことがいっぱいの10の物語でした。普通のオムニバスだと思ってみると痛い目みますよ。
とりあえず全夜ざっと感想などなど。

第一夜

一番有名な話じゃないかな、「奥さんを100年待つ」という話。
ここで背筋が寒くなるほどコワきれいな小泉今日子にビビる。
そしていきなり展開する舞台装置にビビる。
「なに、これ普通の映画じゃないの……?」と戸惑う観客は、この短編が終わるころくらいにやっと思い出すのです。「これは夢の話だったんだ」と。

第二夜

悟りを開こうとすればするほど雑念に苛まれる侍の話。
前の話とうってかわって渋めの画面描写で、話の筋もわかりやすい正統派。さすが市川崑監督。
だがしかし無声映画のような字幕カットや邪悪にデフォルメされた和尚など、「夢をみているような」息苦しさを感じる工夫満載。

第三夜

ややグロテスクな表現あり。
漱石の過去の行いが後につながるという因縁めいた筋で、オカルトチック。
大好きな香椎さんが出てきてテンションがあがるも、美人なだけにコワい。
自分が危害を加える側になる夢って、あるよね……。

第四夜

うってかわって爽やかノスタルジックな山本耕史による漱石。
少女「はるか」との浜辺のシーンや、最後の駅舎での伏線回収など、わかりやすく印象的なシーンが多いです。
何度も同じ夢をみてるんだけど、ある程度夢の中で話が進まないと夢だと気づけない。そんな話。
これが一番好きかな。

第五夜

ホラー、ややグロテスクな表現あり。
いきなり恐ろしい何かが乱入してきたりあまつさえそれに追っかけられたり、まさに悪夢の典型パターン。かなりごりごりのホラー。ふつうに怖いよ!
でも最後はなんだかちょっと間の抜けた空気というか、なぜか和む家族の団らんで〆。

第六夜

松尾スズキ監督による時代劇×2ch用語のコラボキタ━(゚∀゚)━ !!!
キレキレのロボットダンスあり字幕モノローグのタイプミスあり、定番の夢オチありで盛りだくさん。
個人的には「鬱だ氏のう」のイントネーションに驚きました。

第七夜

ここでまさかの3D-CGアニメーション作品、まさかの天野喜孝キャラ。
ストーリーはまったく頭に入ってきませんでしたが、天野絵が動いているだけで贅沢な映像作品なのでこれはこれでオーケイ。

第八夜

お目当ての山下監督作品。だけど一番わかりませんでした。笑
不思議の生物といい謎のネオン感ただよう廊下、謎の藤原弘、(そういえば「、」込みで芸名にしたんでしたねこの方)。すべて謎のまま。
シュールというかナンセンスというか、「確かに後から考えると意味不明な夢って多い……よね……?」と思わずフォローのような確認のようなことを考えてしまう作品。

第九夜

戦争にでた夫のためにお百度参りする母と、神社でそれを見守る息子の話。
子供目線で母ちゃんが怖いし、ついでに父ちゃんも怖い。

第十夜

ギャグテイスト満載ですがグロテスクな表現あり。
醜女ばかりを殺してきた謎多きイケメン・庄太郎(松山ケンイチ)が、なぜ瀕死の状態にまでなったのかという話。
脚本を書いた漫☆画太郎らしいギャグ漫画っぽさがてんこ盛りで、全く飽きさせない。
勧善懲悪になっているようでいなかったり、やけにディテールが細かったりなどなどハチャメチャ感が夢っぽい。

総括すると、凝った映像表現や場面描写がいっぱい。ミーハーな見所も多いです。
ただ、説明がないと、何のことだかさっぱりわかりません。
「夢十夜」がどんなコンセプトの短編集なのかをざっくりとだけど一応知ってるわたしでこうなので、ショートフィルムJAMをみるような気持ちでかるく観てみた人はこれどうしたらいいか困るのでは……。
単純にただわたしはこれを原作読了することなく一人で観てしまったので、このクリエイター陣の個性の爆弾や漱石の物語ひとつひとつの真意を理解することができなかっただけなのかも。
原作に造詣が深い方と一緒にみてこちらの理解を深めてくれるアドバイスを引き出すような、そんな鑑賞方法がベストかな(事前に原作読んでおけっていうのはナシで)。
この映画一本だけで評価するんじゃなく、やっぱり漱石の原作ありきのフィルムなんだなと思いました。

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9.- ]

2016/03/28(Mon) 21:13

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