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2009/09/06(Sun)18:07

バロン

Category[観た映画] Community[映画★★★★★レビュー]Tag[★★★☆☆ ] CM[0]TB[0]

ジブリのあの猫男爵じゃないですよ。
ほらふき男爵ということで海外では有名な人物、らしい、ミュンヒハウゼン男爵の冒険物語「バロン」観ました。


レビュー:★★★☆☆レビューの星について
バロン(期間限定)(DVD)

三行あらすじ

戦火に包まれる18世紀後半のドイツで、町の人々に愛される大衆演劇一座の少女・サリー。
彼女の一座が有名なほら吹き男・ミュンヒハウゼン男爵(バロン)の演目をやっていたところ、我こそ本物のバロンと名乗る老人が現れた。
サリーが不思議な老人バロンに街を救ってほしいと頼んだところから、嘘のような本当のような彼の冒険が再び始まった。

どれが「ホラ」なの?これは「現実」なの?となってしまった人はもうバロンの世界に取り込まれています。
物語を語るバロンと、物語のなかで動き回るバロンと、物語を飛び出して「大人は信じないような」冒険をサリーとともにするバロンと。
最初は「劇中劇で進めるタイプの映画なのね、ふむふむ」と余裕ぶっこいて観ているわけですが、進んでいくと「あれ、いまは劇中劇じゃなかったはず……これってファンタジーだっけ?」と現状把握が難しくなってきます。
そのうち考えるのをやめて、バロンとサリーと家来たちが繰り広げる珍道中をただ楽しんでみるようになります。
このとき観客はすでにホラ吹き男爵の魔法にかかっていて、
「ホラ」か「現実」かなんてどうでもよくなってる。

老人のくせに美女にめっぽうモテる大将バロンと、数百マイルをひとっ走りする足の持ち主、一軍を吹き飛ばす肺活量の小男、宝物庫一つ分のお宝を抱える力持ち、すばらしくいい目をもつ凄腕スナイパー。
輝けるトルコ帝国の残酷な王様、理性的な頭と下品な体を持つ月の王様、美しすぎる妻をもつ嫉妬深い火山の神。
登場人物やシーンのひとつひとつがユーモアにあふれていて、ちょっとやそっとの空想じゃ思いつかないようなおとぎ話の権化。(うまい表現が思いつかないけど、ほんとうにおとぎ話の固まりっていう濃密度)
ところがユーモアの裏には子どものときには気づかないような風刺がいっぱいなわけです。
権力の誇示に必死で宝を失うトルコの王様や、哲学的でありたい自分を裏切る食欲や性欲の持ち主の月の王様、少ない賃金で巨人族を雇用し核兵器を世界中の国々に売る火山の神……
果ては、サリーのいる街の役人は「理性」の名のもとに群衆をあやつる手段として、戦争を操ります。
夢を見ない現実などくだらん!と言い捨て、嘘か本当かわからないホラでひっかきまわしていくバロン。ストーリーの最後の最後まで、観客は彼の言動に振り回されます。
一見こども向きのファンタジー映画のようですが、明らかに大人がつくった大人向けのメッセージのこもった映画です。人間って愉快で悲しい生き物だ。

余談ですが、見終わってからホラ吹き男爵・ミュンヒハウゼン男爵について調べてみました。
実在の人物としての男爵は機知にとんだ話術の持ち主で、そこから周囲の人々の創作で「ホラ吹き男爵」として後世に名を残すことになったようです。
男爵の話として語られる中には各地で流布してきた民話がもととなっているようで、そんなところからも彼が愛される偉大な存在になっていることが伺えますね。
日本でいう日本昔ばなしのおばあちゃんみたいなものだろうか。ちょっと違うか。

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