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2009/08/01(Sat)18:01

松ヶ根乱射事件

Category[観た映画] Community[DVDで見た映画]Tag[★★★★★ ] CM[0]TB[0]

一番好きな映画を上げろと言われたらもちろん「リンダリンダリンダ」であって、唯一直接お見かけしたことがある映画監督も山下敦弘なんです。
そのときのイベントで宣伝してらした映画がこの「松ヶ根乱射事件」でした。
まったく季節外れですが、やっとみれたので感想など。

レビュー:★★★★★レビューの星について
松ヶ根乱射事件(DVD) ◆27%OFF!

三行あらすじ

1990年代初頭、バブル崩壊の余波もまだかすかに感じられるという程度の田舎町、松ヶ根。
一人の女がひき逃げされるというだけの、特別珍しくもない事件がきっかけだった。
誰も気付かないうちに回り始めた歯車は、警察官の光太郎と双子の兄・光らを巻き込み、松ヶ根に語り継がれる騒動となる。

前評判なしで観ると色々ちょい肝ぬかれ続ける(ちょい肝=ド肝ほど派手じゃない)。
小学生が死んでる女の股ぐらまさぐるわ、二分ほどが永遠に感じられるキム兄の濡れ場があるわ、カバンから生首が出てくるわ。
今挙げたのはインパクトが強いエピソード。おおいに誤解もされるだろうこういったエグみから、どうやってキャッチにもある「人間の情けない本音」がでてきちゃうのか?

それは、どっちかというと派手じゃないシーンの描かれ方によると思う。
光太郎(新井浩文)がたまに見せる底知れなくからっぽな目、
情けないばっかりの光(山中崇)の情けないキレ方。
それを山下監督らしい、冗長と感じないギリギリの長さで固定視点で撮る。その場にいる他の人物が映るカット。また固定視点で撮る。
この繰り返しで、淡々としながらも役者の演技やちょっとした違和感が、シーンに強調される。
真っ正面から光太郎たちをみることで、彼らの感情の変化が伝わる。

西岡(木村祐一)らによる恐喝と、崩壊していく家族という主人公たちにとって切迫した状況で揺れる立場。
積み木遊びのように負荷がどんどんどんどん積み重なっていって、最後に
がしゃん
と崩れてしまった積み木。それが乱射事件だ。

とにかく、物語のオチが最後まで分からなかった。
どんどん主人公がしんどい立場になっていって、好転するような気配もない。
一体どーすんのよ?というじっとりしたプレッシャーが高まるその中での、あの乱射はズルい。
とくに奇をてらったエンドでもないと思うし、他の登場人物のヌルいハッピーエンドもどうかと思うけど、乱射シーンでこの映画の評価がかわりました。
乱射によって「人間の情けない本音」が出てきちゃったのではなく、
本音が出てきたことによって引き起こされたのが乱射なんです。
ああ、大いなるネタばれを言ってしまいました。でもこれ本編観てないと意味わからないだろうから、まぁ許してもらおう。
「リンダ~」に引き続き、山下監督のラストシーンでやられました。

ところで、光太郎みていて「すごい演技する役者だなぁ」と思っていたら、「青い春」の青木役やっていた人だったんだ!
見終わって公式サイトみにいって初めて知った。
たまたま最近両方みただけに、この新井浩文という役者さんの底知れない表現力に改めてたまげました。
世はイケメン俳優がいっぱいいますが、こういうガチな役者さんが主演する映画ももっと増えるといいなぁ。
もっと色んな役をやってるところも見てみたい、と思った久々の役者さんでした。

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